卵子凍結に補助金があると聞いて調べてみると、自治体ごとに制度が違ううえ、病気と関係するケースそうでないケースで仕組みも異なり、情報が混ざって見えやすいですよね。費用の全体像を先につかんでおきたい場面で、どこから確認すればよいか迷いやすいテーマです。
名古屋市名東区を拠点に地域情報を発信する『メイトウグルリ』のエリア担当ライター、すけっちです。わたしも制度の調べ方から整理しました。公式情報をもとに、制度の種類・確認先・見落としやすい違いと、名古屋市内で卵子凍結を扱うクリニック3件をあわせて紹介します。
補助の有無だけでなく、実際にどこで相談できるかまで手元に置いておくと、次の一歩が踏み出しやすくなると感じています。
補助金を調べるとき、最初に見たいこと
卵子凍結の補助は、大きく分けると「病気の治療が理由か」「将来への備えが理由か」で、対象になる制度がまったく異なります。同じ「卵子凍結の補助」という言葉で検索しても、該当する制度が別々なので、まずこの分岐を見ておくと迷いにくいです。
先に結論を言うと、名古屋市には2026年6月時点で、将来への備えを目的とした卵子凍結に対する独自の助成制度は公式に確認できていません。制度の確認は、申請前に必ず名古屋市公式サイトや窓口で最新情報を確かめてください。
自治体差が大きいテーマとして見ておきたい理由
東京都では2023年度から、加齢等による妊娠機能の低下を懸念する女性を対象に卵子凍結費用の助成制度を設けています。これは東京都独自の取り組みで、名古屋市や愛知県に同等の制度があるわけではありません。
他地域の制度情報をそのまま名古屋市に当てはめると、「名古屋でも補助が出る」と誤解しやすい。
国(こども家庭庁)は2026年度から10程度の自治体でモデル事業を始める方針を固めており、卵子凍結1回あたり上限20万円の助成が検討されています。名古屋市が対象に含まれるかは、公式情報での確認が必要です。
妊孕性温存と一般の卵子凍結を分けて見る理由
「妊孕性温存(にんようせいおんぞん)」とは、がんなどの治療が生殖機能に影響する前に卵子や精子を凍結・保存する医療行為のことです。将来への備えとして行う卵子凍結とは、対象条件も申請先も異なります。
見落としやすいのが、制度名に「卵子凍結」という語が出ていても、それが妊孕性温存向けの制度を指している場合があること。補助の内容が自分の状況に合っているかは、制度の対象条件を先に読む必要があります。
名古屋市で現在確認できる助成制度の概要
名古屋市には、愛知県の助成事業と連動した形で、がんなどの治療に伴う妊孕性温存を対象とした費用助成制度があります。愛知県の助成上限を超えた自己負担分に対して、名古屋市が上乗せ助成をする仕組みです。
- 愛知県の助成(未受精卵子凍結)
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1回あたり上限20万円。43歳未満で愛知県内在住のがん患者等が対象。
- 名古屋市の上乗せ助成(未受精卵子凍結)
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愛知県助成後の自己負担から最大10万円を追加助成。
- 申請窓口(名古屋市分)
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名古屋市健康福祉局 健康増進課(市役所本庁舎2階)電話:052-263-3124
この制度はがんなどの治療を受けている方が対象で、将来への備えとして行う卵子凍結には適用されません。対象条件の詳細は、申請前に名古屋市公式サイトまたは窓口で確認してください。
名古屋市内で相談できるクリニック3件
制度の有無を確かめながら、実際にどこで相談できるかも手元に置いておくと動きやすいです。名東区から車や地下鉄で通いやすい名古屋市内のクリニックを3件紹介します。料金は公式サイト掲載情報をもとにしていますが、変更される場合があるため受診前に直接確認してください。
東山線・池下駅徒歩1分。採卵上限は満40歳の誕生日まで、未受精卵の預かりは原則満45歳まで。凍結個数1~3個で110,000円(税込)から。排卵誘発費・麻酔代は別途。オンライン予約可。公式サイト:maruta-art.com
名城線・久屋大通駅近く、丸の内エリア。初診43歳未満が対象。高刺激パッケージ約440,000円(低刺激は約330,000円)で、排卵誘発・採卵・凍結費用を含む。2回目採卵の減額プランあり。公式サイト:art-ochi.com
名古屋駅直結エリア。採卵当日費用20万円、凍結保存は月額3,080円(1ケーン)から。採卵後の凍結保存費用の概算は約15~50万円。計画的卵子凍結に対応し、費用をパッケージで案内している。公式サイト:ivf-asada.jp

クリニックによって料金体系や対象年齢が異なります。初診前に公式サイトを確認するのが安心です
保存費用が対象かどうかで迷いやすい点
卵子凍結にかかる費用は、大きく「採卵・凍結にかかる費用」と「その後の保存(維持)にかかる費用」に分かれます。名古屋市の助成制度では、凍結維持(保存)にかかる費用は助成の対象外となっています。
医療機関の案内では「凍結費用」「保存費用」がまとめて記載されていることもあり、どこまでが補助対象かが分かりにくいことも。制度の助成対象費用の欄を具体的に読んでおくと、「思ったより自己負担が多かった」という場面を避けやすいです。
医療機関の案内と制度案内を別々に見る視点
医療機関のウェブサイトには、自治体の補助制度について紹介しているページがあります。情報の参考にはなりますが、制度の詳細や最新の受付状況は行政の公式窓口で確かめる必要があります。
医療機関が案内している内容が古い場合もあります。制度が変わっていたり、受付を一時停止していたりするケースもあるため、公式の申請窓口で直接確認することが欠かせません。
よく起こる確認ミスと気をつけたい点
迷いやすいのが、「東京都の制度を調べた情報をそのまま名古屋市に当てはめてしまう」パターンです。東京都の卵子凍結助成は都独自の制度で、他の自治体には同等の仕組みがないケースも多い。自分の住民票がある自治体の公式情報を基点にするのが確かです。
- 他地域の補助情報を名古屋市に当てはめてしまう
- 妊孕性温存と将来備えの制度を混同して読む
- 保存費用が助成対象と思い込んでしまう
- 医療機関の案内だけで申請可否を判断する
- 古い情報のまま申請手続きに進んでしまう
向かないケースで先に知っておきたいこと
現時点で名古屋市名東区在住の方が「将来への備えとして行う卵子凍結」を検討しているケースでは、名古屋市や愛知県の公式制度は対象外となる可能性があります。
制度の対象条件は年齢・疾患・居住地などの複数の要件が重なるため、一部が当てはまっても対象外になる場合があります。条件の最終確認は申請前に窓口で行うことが欠かせません。
国の動きと今後の制度変化の見方
こども家庭庁が2026年度から始めるモデル事業では、将来への備えを目的とした卵子凍結に対して、一部の自治体で費用助成が行われる予定です。実施は10程度の自治体に限られており、愛知県や名古屋市が含まれるかは今後の公式発表が必要。
制度は毎年見直されることもあるため、今は対象外であっても次年度以降に変わる可能性があります。こども家庭庁や名古屋市の公式サイトを定期的に確認しておくと、制度変更があったときに動きやすいです。
わたしが最初に確認した順番と感想
わたしがこのテーマを調べたとき、最初にやったのは「自分のケースが病気関連か将来への備えか」の仕分けでした。ここで立ち止まらずに進むと、関係のない制度情報を読み続けることになりやすい。今日まず一つだけやるとすれば、紹介した3件のうち一番通いやすそうなクリニックの公式サイトを開いてみることです。
費用や対象条件は変わることもあるので、気になったことはメモに残して窓口やクリニックで確かめるのが一番確かだと感じています。急がなくていい場面でも、情報だけ先に手元に置いておくと気持ちが少し落ち着くんですよね。
この記事が、次の一歩を踏み出すときの小さなきっかけになったらうれしいです。まずはサイトを一度開いてみてくださいね。













