同じ名東区に住んでいても、場所によって土地の高さがずいぶん違うと感じたことはないでしょうか。坂の多さやハザードマップの表示をきっかけに、自分の住所の標高が気になって検索する方も多いと思います。
地域情報メディア『メイトウグルリ』のエリア担当ライター、すけっちです。名東区に暮らしながら、坂道や地形の見え方をふだんから気にして過ごしています。
この記事では、名東区内で標高が違う理由から、住所ごとの調べ方、実際に使えるサービス、ハザードマップとの見比べ方まで、順番に整理していきます。
名東区内で標高が違う理由とは
名東区は、濃尾平野の東側に広がる尾張丘陵の一部にあたる地域です。区内には高台と低地が混在していて、標高は場所によって大きく変わります。
資料によると、区内の標高はおおよそ十八メートルから百二十五メートルの範囲にあり、平均でも五十六メートルほどとされています。名東区の標高は一つの数字では表しきれません。
| 区分 | 標高の目安 |
|---|---|
| 最低標高 | 約18メートル |
| 平均標高 | 約56メートル |
| 最高標高 | 約125メートル |
一つの区でこれだけ幅があるのは、丘陵地の縁にある地域ならではの特徴だと感じています。
自宅の住所から標高を調べる方法
自分の住所の標高を調べたいときは、国土地理院が公開している地理院地図を使うのが基本になります。地図の検索欄に住所を入れて、該当する場所を画面の中心に合わせます。
- 地理院地図の検索欄に住所を入れる
- 画面の中心を目的の地点に合わせる
- 左下の矢印で標高と住所を表示する
画面左下の矢印マークを開くと、中心にある地点の標高や住所、緯度経度が表示されます。スマートフォンでも同じように現在地の標高を確認できる仕組みです。
見落としやすいのが、地図を少しスクロールしただけで中心地点がずれてしまう点です。狙った住所からはみ出していないか、確認しながら操作するのがおすすめです。
標高を調べられる実在サービス三選
実際に土地の標高や災害リスクを調べたいとき、どのサービスを使えばいいのか迷う方も多いと思います。名東区の住所でも使える実在のサービスを三つ紹介します。
- 地盤サポートマップ
-
運営元はジャパンホームシールドで、住所入力だけで使える無料の地盤・防災情報サイト
- 地盤サポートマップの料金
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利用料金は無料、会員登録も不要で公式サイトから直接検索できる
- ハザードマップポータルサイト
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運営元は国土交通省で、全国の洪水や土砂災害のリスクを重ねて表示できる公式サイト
- ポータルサイトの料金
-
利用料金は無料、公式サイトの重ねるハザードマップから住所検索で確認できる
- 緑政土木局測量調査課
-
名古屋市が管理する水準点の測量成果を公開している公式窓口
- 測量調査課の料金と連絡先
-
相談料金は無料、電話は零五二の九七二の二八三七で平日の開庁時間内に問い合わせる
一つ目は、ジャパンホームシールドの地盤サポートマップです。住所を入力するだけで地盤の強さや洪水浸水リスクを無料で確認できます。二つ目は、国土交通省のハザードマップポータルサイトです。洪水や土砂災害のリスクを一つの地図に重ねて無料で確認できます。
三つ目は、名古屋市緑政土木局測量調査課の窓口です。高精度な標高を確認したい場合、水準点の測量成果を公式サイトや窓口で無料で確認できます。工事や建築で正確な数値が必要なときに向いています。
名東区内の高低差と坂のある地域
名東区は平坦な地域ばかりではなく、坂の多いエリアがいくつも存在します。高台の住宅地から谷筋に向かって下っていくような地形が、区内のあちこちに見られます。
わたしも引っ越し先を探していたころ、地図では近く見える二つの町でも、実際に歩くと坂一つ分の高低差があって驚いたことがありました。地図の距離感だけで坂の有無は分からないんですよね。

坂道は歩くとすぐ分かるものなんです
高低差を具体的に知りたい場合は、地理院地図の断面図機能を使うと、二地点の間の高さの変化を線グラフのように確認できます。
標高と海抜の読み方の違いとは
標高と海抜は、日常会話ではほぼ同じ意味で使われていますが、厳密には基準点が異なる言葉です。
- 標高
-
東京湾の平均海面を基準にした土地の高さのこと
- 海抜
-
近くの海面を基準にした高さで、日常ではほぼ同じ意味で使われる表現
細かい違いまで意識しなくても、普段の暮らしでは困らない場面がほとんどだと思います。防災の場面ではおおむね同じ数値として扱われることが多いです。
標高だけでは分からない防災情報
標高が分かると、なんとなく土地の高さのイメージはつかめますが、それだけで洪水や内水氾濫のリスクが判断できるわけではありません。周辺の排水の状況や河川からの距離など、標高以外の要素も関係してくるからです。
正直に言うと、標高の数字だけを見て安心したり不安になったりするのは、少し早い判断だと感じています。
実際のリスクを確かめるには、名古屋市が公開しているハザードマップと合わせて見る必要があります。
ハザードマップとの見比べ方の流れ
名古屋市は名東区について、洪水と内水氾濫の両方を想定したハザードマップを公式サイトで公開しています。区内では香流川や猪高緑地周辺の池がある地域など、大雨のときに注意が呼びかけられているエリアがあります。
地理院地図で自宅や気になる場所の標高を確認する
同じ場所を名古屋市の洪水ハザードマップで確認する
内水氾濫ハザードマップも合わせて見ておく
見比べ方としては、まず地理院地図で自宅や気になる場所の標高と周辺の地形を見てから、同じ場所をハザードマップで確認する流れが分かりやすいです。二つを別々に見るより、順番に重ねて見ると理解しやすくなります。
町内全域が一律に危険というわけではなく、同じ町内でも位置によって想定が変わる場合があるため、番地までさかのぼって確認する必要があります。
地理院地図の色分け表示の使い方
地理院地図には、標高を色分けして表示する色別標高図という機能があります。低い土地が緑や青、高い土地が赤系の色で示されるため、区内の地形の傾向を視覚的につかみやすくなります。
等高線を読む方法もあり、線の間隔が狭い場所ほど坂が急で、間隔が広い場所ほどなだらかな地形だと分かります。地図が苦手な方でも、色の変化を追うだけで大まかな高低差はつかめると思います。
公式情報の確認先とその習慣づけ
標高やハザードマップの情報は、名古屋市防災危機管理局が公式サイトで公開している資料を確認先の基本にするのが安心です。区役所の情報コーナーでも紙のハザードマップを閲覧できます。
内容や区域の想定は更新されることがあるため、以前に見た資料をそのまま覚えておくのではなく、確認するたびに最新版かどうかをチェックする習慣をつけておくと安心です。
住所検索で起きやすい間違い方
よく迷うのが、地図上の住所検索で似た地名がいくつも出てきて、違う場所の標高を見てしまうケースです。町名だけで検索すると、隣接する別の町の結果と混同しやすくなります。
番地まで入力して検索する、もしくは地図を拡大してから目的の建物の位置に中心を合わせる、この二段階を踏むと間違いが減ります。
地図の縮尺を変えずに数値だけ読み取ろうとすると、隣の道路の標高と取り違えることもあるので気をつけたいところです。
標高から安全性を決めつける注意点
標高が低いからすぐに危険、標高が高いから安心、という単純な決めつけはできません。実際には土砂災害警戒区域のように、傾斜地であることが関係するリスクも存在します。
地形と災害リスクは関連はしていても、イコールで結べるものではないという前提で見ていく必要があります。
標高はあくまで最初の手がかりとして扱い、最終的な判断は公式のハザード情報と合わせて確認するくらいの距離感がちょうどいいと感じています。
標高を調べたら今日できること
わたしが名東区の土地の高さを気にするようになったのは、坂の多い道を車で走っていて、雨の日の水はけの違いに気づいたのがきっかけでした。今日、地図アプリを開いて自宅の標高を一度確認してみるだけでも、見え方が変わってくると思います。
調べた数字をそのままにせず、気になった場所だけでもメモに残しておくと、あとで家族に説明するときにも役立ちます。週末に少し時間を取って、ハザードマップと地理院地図を並べて見てみるのも良い過ごし方だと感じています。
難しく考えず、まずは自分の住む場所の標高を一度確かめてみる、そんな小さな一歩から始めてみてくださいね。













